ベルガリアードが新装丁になっていた

先日本屋に行ったら、ベルガリアード物語が見たことない表紙になっていた。

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

予言の守護者 - ベルガリアード物語〈1〉 (ハヤカワ文庫FT)

どうも新装丁になったようだ。まだ途中までしか出ていない。ハリー・ポッターやら指輪物語を皮切りにしたファンタジー小説のブームのお陰で、いろいろ昔に発行されたものも見直されているみたい。ナルニアも映画化されるし。ベルガリアード物語を自分が読んだのは高校か大学のころだからもう15年くらい前か。当時は早川FTを片っ端から読んでいた時期で、ベルガリアード物語とリフトウォーサーガは中でも印象に残っている。懐かしい。ちなみに、個人的にはリフトウォーサーガのほうが好きだった。

で、新装丁の表紙なんだけど、なんというか、別に口出しするのも年寄りくさいけど、こうしちゃいますか、という感じ。なんと言うかいかにも今風の漫画的図柄である(うまい表現ができないなあ)。描かれている少年は主人公のガリオンなんだろうけどね。旧装丁でもいちおう登場人物と思しきキャラクターは表紙に描かれていたけれど、ここまで絵のテイストを読者に押し付けるものではなかったと思った(http://www.knet.ne.jp/~fox/eddings/index_d.html に旧表紙の画像あり。というかこんなページがあったのか...)。早川のFTシリーズは、挿絵等は一切無く、それは新装丁をぱらぱらめくっても同じだったんだけども。

自分はファンタジー小説というのは、想像力で読むというか、文章から読者が自分なりのキャラクターの風貌から情景までを思い描きながら楽しむものだと思っている。だから、たとえ表紙であっても、あまりにテイストを押し付けるものは、あまり好きじゃないなあ。漫画は絵も含めて楽しむものだけど、小説は自分なりの想像力による補完が大切で、たとえ表紙絵であっても、それを破壊すべきではないと思うけど。ただ、最初からあの絵を見てから購入する新しい読者には別に関係ない話なのかもしれないけどね。でも、なんかもったいない気がする。

ところで、ベルガリアードが発行しなおされたということは、続編であることろのマロリオンも新装丁になるのかな。あれは全10冊もあるんだけど、原書は全5冊だったので「分けるんじゃねーよ!」と当時思った覚えがある。