神の足跡

読了。意識を持ったコンピュータを作るために集められた科学者集団の一人を主人公にして、そのコンピュータの開発やその周りの人たちの陰謀を描いている。SFっぽい感じだけど、ほとんどサスペンス。

神の足跡(上) (講談社文庫)

神の足跡(上) (講談社文庫)

神の足跡(下) (講談社文庫)

神の足跡(下) (講談社文庫)

長編小説の場合は、結構序盤はつまらないものが多くて、がんばって最初は読まないといけないものだけど、この本はいきなりかなりぐいぐいと引き込まれて、むしろ途中で失速してつまらなくなるんじゃないかと心配したほどだった。けどまあそれは杞憂で、話はかなりあらぬ方向に進むけれど、最後まで一気に面白く読むことができた。途中からかなり宗教ネタが入ってくるのでちょっと不安にもなったし、この辺好き嫌いが出てくるんだろうなあとおもったけれど、人工知能とかいそういう話になると、どういう話との親和性はやっぱり高いよなあ、と思いました。