Beat Kids

池袋シネマ振興会の試写会で「Beat Kids」を見る。大阪の高校を舞台にした青春劇。岸和田出身の主人公は高校2年。転校先の高校で、音楽の先生から見放された吹奏楽部に入部。そこで天才的な音楽センスを持つナナオに出会う。そんでいろいろあって「ビートキッズ」というバンドに参加。そんでいろいろあって、という話(全然あらすじじゃないなあ)。2時間弱と結構長めだけど、前半ブラスバンドとして頑張る話と後半バンドで頑張る話で展開ががらりと変わる。「ビートキッズ」というバンドのメンバーの役は主人公も含め「HUNGRY DAYS」という実在のバンドのメンバーがやっていて、演奏する曲も彼らの曲なので、若干プロモーションビデオっぽいけど、自分はあまり気にならなかった。この映画を見た感想は「あー、高校生って楽しかったなよなあ」ということと「音楽やるのって楽しいよなあ」ということだ。音楽をやっているから、より楽しめたのかもしれない。とりあえず、音楽やっててよかった、と思って元気が出た。

主人公とかナナオ(相武紗季)とかの演技は、いかにも高校生っぽいというか、まあまあって感じで、そうへたっぴでもなかったのでよいとして、光っていたのは嫌みで利己的な音楽教師細野役の渡辺いっけいと、主人公のお父さんでだめ人間役をやってる豊川悦司だ。この二人はむちゃくちゃ光っている。豊川悦司のああいう役はあまり見たこと無かったのだが、非常にうまい。でかいがたいにきたねえTシャツにジャージでだめっぷりを振りまいていて、存在感抜群だった。豊川悦司いいよ。すごくいいよ。あと、渡辺いっけい。非常に憎たらしい役を演じるのだが、その憎々しさが強烈ですごくいい。エンドテロップでの芸もすばらしかった。

今回の試写会は、映画館で行われたものだったので、非常に見やすくてよかった。