ロングエンゲージメント

試写会でロングエンゲージメントを見てきた。ジャン・ピエール・ジュネが監督で、オドレイ・トトゥが主演という「アメリ」コンビ。といっても、アメリは見てないので、比較はできないが。第一次大戦で婚約者が死亡したという知らせを受けた主人公が、実は彼は生きている、という直感を元に彼を捜し回る話。きっかけは直感だけど、いろいろな証拠や関係者の話がちょっとずつ絡み合って謎が解けていくのところは、結構ちゃんとミステリーだった。もっと超自然的な感に導かれる話かと思っていたので意外だったけど、ちゃんとしている感じで面白かった。が、とりあえず登場人物がみんな似てて覚えられん。名前も覚えられん。この人は誰の奥さんだったっけ...。この手紙は誰が書いたんだっけ...。謎が解けてくる段になって、ようやく、あそうか、あいつがあいつで、あの証言はあいつが言って...と何とか思い出しながら見た。記憶力が試される映画だ。オドレイ・トトゥは最初は無表情な感じもしたけど、細かい表情の変化とか、良い感じだと思った。それから、映像がきれい。戦争のシーンも、鉄道が疾走するシーンも、当時のパリの雰囲気(知らんけど)も、とても良い感じで引き込まれる。オドレイ・トトゥは26歳か。17歳の役はやや無理があるやもしれませぬ。でも、2時間以上の映画だけど、あまり長さを感じさせない。オチは目新しくはないけど、気持ちの良い終わり方。