ミャンマーの車

横浜市営バス

ミャンマーの車の多くは日本製だ。日本で使われていた中古車が輸入されて使われている。ミャンマーの車は右側通行なのだが、日本の中古車なので車はみんな右ハンドルだったりする。ミャンマー在住の友人の車もやっぱり日本の中古車で、日産サニーとトヨタクラウンだった。トヨタクラウンは87年式と言っていたから、かなり古めの車が入っているんだろう。でも町中には結構新しめのワゴンRとかも走っていた。聞いた話によると中古車はかなり高いらしい。輸入の際の関税のせいだ。中古車一台150万円位すると聞いた。

古い車も走っている。マツダダイハツオート三輪とか。マンダレーではタクシーも古い日本のトラックを改造したものだった。

ミャンマーではガソリンはひとりに付き1日2ガロンまでしか買えない。それ以上買いたいときには闇で買うことになるが、そうすると価格の6倍〜10倍位するらしい。

ミャンマーでは、走っているバスも日本製だ。日本の乗り合いバスが、そのままのカラーリングで乗り合いバスとして走っている。バスは50Kくらいで乗れるらしい。いつもすし詰めで、人がはみ出したまま走っていたりする。バスとして使われる車は、戦中の車の払い下げだという60年以上前のバスから、つい10年位前まで日本で走っていたバスまで様々だ。「自動扉」と書かれた扉を手で開け閉めしている。

ヤンゴンで一番目についたのは神奈川中央交通のバス。いわゆる神奈中バスだ。私の実家のあたりも走っていたので、すごく懐かしい。

他にも、横浜市営、東武バス、西武バス、JR東海バス長崎市営バス、等々。時には宣伝の看板までそのままに走っている。右上の写真は横浜市営バスだが、「青葉台いすず」という質屋の看板が。子どもの頃見た覚えがあるぞ。

長距離バスも、日本の観光バスだ。ヤンゴンからバガンに向かうバスは茨城交通マンダレーからヤンゴン行きのバスは富士急バスだった。

どのバスも大抵後ろのエンジンの扉を開けっ放しにして走っている。暑いからか?

走っている車には、企業のロゴなどの日本語が書かれているものも多い。こうした車は確実に日本で使われていたものなので、人気があるそうだ。「日本ダービーがどうのこうの」とか書かれた車もあった。

一番多く見かけたのは「自動車用室内芳香剤」と書かれた車。こんなの日本に走っているか?と思ったら、「ミャンマー日記」というブログに以下の記述が。

日本にはそんなに「自動車用室内芳香剤」の店、営業車はない。コレは日本車であることを誇示するためミャンマーで書き足したもの。

そういうことだったのか。中にはそれを真似して「室」の字を上下逆さに書き足しているお約束な車もあった。