ブレイクスルー・トライアル
何となく気になって買った。第5回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。
セキュリティ会社が企画した「うちの研究所に侵入してマーカーを持って無事出てこれたら1億円」というトライアルに挑戦した人たちの物語。一応メインの主人公はいるけど、いろいろなチームの視点に切り替わって話は進む。軽いタッチで最後までサラッと読めてしまう。けど、すごいセキュリティシステムを備えた研究所、ということなんだけど、なんか侵入してからの話が妙にあっさりしてたり、最後の研究所の秘密に関する話とか、「蛙」と呼ばれている2つのチームを掛け持ちする彼に関する話とか、どうも書き込みがたらない感じもする。色々伏線ぽいのに伏線じゃない話題が多い。何かその辺消化不良で、もうちょっと回収してくれたらいいのに、と思ったけど、基本的にはあっさり読めた。
頭がつかれたときとかにサラッと読める作品だと思う。