新世界より

前から気になっていたんだけど、この人の本はおもしろいときとそうでないときがあったので、その分厚さもあって躊躇していた。でも、id:ryocotanの読書記録を読んで、読み始めた。

新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

読んで正解の一冊だった。後半は夜寝る間も惜しんで一気に読んでしまった。文明が一度崩壊して、不思議な文明がひっそりと残された1000年後。主人公の手記というかたちをとって語られる物語は、時折説明過多な感じもあるけれど、引き込まれる。そもそも、文明崩壊後の世界的な話は好きなこともあると思うけれど、話の根幹にある流れ(特に後半)は比較的オーソドックスだったとはいえ、不思議と引き込まれる世界観で、ぐいぐい読める。おもしろかった。