キルン・ピープル

デイヴィッド・ブリンの新刊。ようやく読み終わった。

1日だけの期限付きの「コピーロボット」であるゴーレムを作れるようになった近未来の、主人公である探偵の冒険譚。主人公の一人称で書かれているんだけど、複数のゴーレムが同時に動くので、4人が同時に動いている。そして、全部同じ人物。全部「おれ」。おもしろいこと考えるなあ、と思ったけど、最初はどれがどれだかわからなくなって混乱した。けれど、話も設定もわかりやすいので、読みやすい。最後の方はなんだか観念的になって一瞬ついて行けなくなったけど、落ちもきちんとついて一安心。