震災後の底力

電気やガス、水道とともに、今やわが国の「もう一つのライフライン」ともいえるコンビニエンスストア新潟県中越沖地震では、過去の震災の教訓を生かし、迅速に対応したコンビニの姿が目立った。平成16年10月の中越地震、今年3月の能登半島地震でも現地取材を担当した目で今回の被災地を見ると、その存在が年々大きくなっていることがわかる。

この対応の速さはすごい。日本は昔から地震国だというのはあるけれど、それにしてもやっぱりことだと思う。コンビニのすごさもさることながら、その根底に流れる日本人のすごさみたいなものか。
7年前にドバイに行ったとき、デザートサファリという砂漠の中をランドクルーザーでバリバリ走り回ってくれるツアーに申し込んだ。Net Toursというツアー会社だったんだけど、そのとき、ドライバーとしてきたのはインド人のカビールさんという人で、いろいろ盛り上がって話をした。そのときに彼が「阪神大震災のあと、あれだけ早く立ち直る日本人はほんとにすげえ」といっていたのを思い出した。そのとき彼は「戦争に負けたのにすごい速さで立ち直ったのもすげえ」とも言っていた。日本人って、世界的にみても逆境に強いというか、そういうときの立ち直る力はすごいのかなあ、って思った。
そういえば、その時、乗ってた車はトヨタランドクルーザーだったんだけど、彼が砂漠に入る前に「これは日本車だ。そしてお前ら日本人は、日本車の本当のすごさを知らないから、これからそれを見せてやる」といわれた。そして僕らは、日本車のすごさも思い知ったのでした。