カクタス・ジャックを観てきた

先日、カクタス・ジャックという映画を観てきました。メキシコ映画で、メキシコではかなり人気を博したらしいし、渋谷で、しかもレイトショーだったので、会社帰りに行きやすかったから。レイトショーだし、宣伝もぜんぜんされてないメキシコ映画だから、隣のパイレーツ・オブ・カリビアンは結構混んでるみたいだったけど、こっちはガラガラで、快適な映画鑑賞でした。
すごく面白い映画でした。ストーリー的には、メキシコの鉄鋼王のカボスの会社で働いてて、しかもカボスの娘と交際していて、娘との交際を認めてもらおうとして社長室に行ったのに、なぜか下着姿の社長の身柄を抱えて右往左往する主人公ジャックと、カボスを誘拐しようとしたのに間違えて自分の父親を誘拐してしまう誘拐犯たちのドタバタ劇なんだけれども、(こう書くとどんな映画かさっぱりわからないなあ)、結構複雑なのに登場人物に無駄が無くて、伏線もきっちり解消しながらクライマックスまで飽きさせない物語運び。これは面白い映画だなあと思います。
登場人物で一番気になったのが、元ルチャ・リブレのレスラーで、「マスカリータ」という当時のリングネームで呼ばれると激怒するルベン。すごく表情豊かで魅力的なキャラクターなのですが、演じているのは演劇出身の人らしくて、なんだか納得しました。
しかしカクタス・ジャックは原題名が「Matando Cabos」で「カボスを殺す」というような意味だと思うんだけど、なんでカクタス・ジャックになったんだろうなあ。cuctusはサボテンって意味だけど、内容と関係ないし。調べたら、そういうレスラーがWWFにいる(もしくはいた?)らしいけど、それでかな?
それから、映画の中で「¡no mames!」と「pendejo」という言葉をものすごく使っていて耳に残りました。これは相当汚い言葉らしくって、「¡no mames!」は「ちくしょう!」みたいな意味で音楽仲間でメキシコ留学経験のある連中が以前教えてくれて知ってたのですが、「pendejo」は知らなかったので調べてみたらどうやら相手に向かって「バカ野郎」的に使うらしいです。
けど、見つけたページに、こんなことが書いてありました。

Pendejo is a single pubic hair. In Mexico's slang it is used as an insult like idiot or fool, but in Peru's slang it used to describe a smart guy with few or no scruples.

ペルーではいいやつに対しても使うらしいです。へー。