ブルータワー

ずっと前から気になっていて、ブックオフで売っていたから買ったにもかかわらずしばらく読んでいなかった「ブルータワー」を読み終えました。

ブルータワー

ブルータワー

石田衣良池袋ウエストゲートパークの原作者。初のSFらしい。話は22世紀、変種インフルエンザ「黄魔」のせいで地上が危険になったため、人々は高さ2キロにも及ぶタワーを建て、その中に住んでいた。でも住めない人も出て、彼らは死と隣りあわせで地上に暮らしていた。主人公は現代人なのだが脳腫瘍の末期症状。ところが頭痛に苦しんで気づいてみると、22世紀のブルータワーの30人委員会(なんか一番えらい人たち)の一人になっていた。ということで、21世紀と22世紀が交互に登場する。なんか22世紀の設定はたまたまだけどこの前読んだ「シャングリ・ラ」に近い設定でした。

話はどこかで前に見たようなモチーフもたくさんあるんだけど、すごく読みやすくて、一気に読んでしまう感じ。面白かった。またSF書いてほしいです。

この本に関するインタビューを見つけました。あとがきにも少し書いてあったけど、貿易センタービル崩落を見てこの話を思いついたそうです。なるほど。それから、創元SF文庫とハヤカワSF文庫はすごい読んでたらしい。