ダンジョンズ&ドリーマーズ

読了。ロールプレイングゲームと、ネットワークゲームの始まりから現在までを追いかけたドキュメンタリー。ダンジョンズ&ドラゴンズの誕生に始まり、ウルティマを作ったリチャード・ギャリオットの話、DOOMQuakeの開発の話やコミュニティの形成、ウルティマオンラインに始まったネットワークRPGの誕生から現在までを追いかけていく。すごく読み応えあり。

ダンジョンズ&ドリーマーズ

ダンジョンズ&ドリーマーズ

おもしろい。大勢で楽しむことを目的としたテーブルトークRPGから、ひとりで遊ぶコンピュータRPGへ、そしてネットワークの発達によって再び大勢で楽しむ時代へ。途中、コロンバイン高校の銃乱射事件でDOOMQuakeがたたかれた事件などもふくめつつ、その時代時代の変化がよくわかるように書かれていると思った。

なんというか、ゲームを開発している人たちがすごく楽しみながら開発を行っていき、その楽しさがユーザーにも伝わって行く感じがよくわかる。しかも、これらの開発者の人たち、特に後半ネットワーク対戦ゲームを作っていた開発者の人たちは、実は自分なんかと年があまり変わらない。その時代、自分が何をしていたのかを思い出しながら読んだ。紹介されているスターゲームプレイヤーなんて、たぶん自分よりも若いなあ。

この本、ゲームの画面は一切無い。自分は、話に登場するゲームはほとんど知っていたので問題ないけど、知らないとちょっとわかりづらいかもしれない。
そういえば、ウルティマの話はあるのに、Wizardryの話は全然無かった。