スカイシティの秘密

地球の文明が大災害で崩壊した後、世界はエレベーターでつながれた地上3000メートルくらいのスカイシティと地上に分かれている。最初の舞台はスカイシティで、ここに住んでいる人たちは、進化して羽が生えている。で、物資は地上からエレベーターで運ばれてくる。昔は地上にも人がいたけど、今は地上に人はおらず、自動で物資が運ばれている、とスカイシティの人たちは信じている。けど、本当は地上にも人がいて、彼らは逆にエレベーターで物資を上に上げることは宗教的行為だと思っている。でも、最近スカイシティに物資が届かなくなり始めた。そんな世界で、主人公アズはスカイシティの住民だけど、生まれつき羽が無くて、そのおかげで、地上への偵察に任命される。てな話。とりあえず、好きなパターンだったので、見つけて直ぐに購入。

スカイシティの秘密―翼のない少年アズの冒険 (創元推理文庫)

スカイシティの秘密―翼のない少年アズの冒険 (創元推理文庫)

上と下の人間の関係に宗教を持ち込むのは面白いなあ、と思ったけど、ストーリー的にはそれほど大きな意外性は無い感じ。途中から、代替どんな展開になるのか想像ついちゃう感じだったので、もうすこし最後で意外性があるといいと思った。安定しているので、気軽に読めるし、好きな舞台設定であるから、続きもあるみたいだから読んでみたいけど、インパクトはちょっと弱めかな、と。