ロスト・エコー

ハヤカワミステリを読むなんて珍しい。

ロスト・エコー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 12-3)

ロスト・エコー (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 12-3)

音がするとその音とともにものに残る記憶が見える青年の話。たとえば、ドアにぶつかって音を立てると、昔そこで発生した殺人事件(被害者がドアにぶつかって音を立てていた)が見えてしまう。で、主人公が恋をしたり、失恋して武道に励んだり、初恋相手に再会したりして、最終的に殺人事件の捜査を始める。
最初の数ページを乗り越えたら、後は最後まですっと読めた。けど、何となく登場人物の書き込みが足りないというか、感情移入ができきれない印象。