まだ人間じゃない/ゴールデン・マン

映画「NEXT」の公開に合わせて、ディックの短編集が再版されていた。

まだ人間じゃない (ハヤカワ文庫 SF テ 1-19 ディック傑作集)

まだ人間じゃない (ハヤカワ文庫 SF テ 1-19 ディック傑作集)

ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-18 ディック傑作集)

ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-18 ディック傑作集)

これ、最初に出たのが1992年。ディックの短編集が早川から四作が出て、「パーキーパットの日々(asin:4150109109)」は確実に読んでいたんだけど、この二冊は読んだような気もするし、読んでいない気もしたので、読むことにした。「融通のきかない機械」とか、「小さな町」とか読んだ覚えがあるけど、別の短編集だったかなあ。あと、「ヤンシーにならえ」は「最後から二番目の真実)(asin:448869618X)」の元ネタということで、虚構の有名人を作って民衆を捜査する、という部分は確かに同じだけど、他は全然違ってておもしろい。同じアイデアも、料理の仕方で全然変わるものだ。
ディックの短編はやっぱりおもしろい。でも「パーキーパットの日々」で「変種二号」とか「報酬」「にせもの」を読んだときほどの衝撃はなかったかなあ。