ぼくには数字が風景に見える

1月から六本木勤務になって、危険なことは夜遅くまで開いてる本屋があること。大江戸線六本木駅のところまで行くまでに、青山ブックセンターとあおい書店があって、あおい書店は深夜1時まで開いている。とても危険で、本代が増えそうな予感。で、この前この本を買いました。

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える

前から出ているのは知っていたんだけど、読んでいなかった本。読んでみたらおもしろくて、あっと言う間に読んでしまった。
サヴァン症候群アスペルガー症候群を併せ持ち、円周率をものすごい桁数記憶してギネスの記録を持っているダニエル・タメット氏の自伝。レインマンのレイモンドが持っているのと同じ能力で、彼は実際にそのモデルとなった人物とも出会い、そのことも書かれている。この本の中でも触れられている、彼が世に知られるようになるきっかけとなったドキュメンタリー「ブレインマン」を僕はたまたまテレビをつけていてやっていたのをみたことがあり、凄く衝撃を受けたのを覚えている。世の中なんて凄い人がいるのだ、と思ったからだ。
この本のいいところは、物事が淡々と、そして人と全く異なる彼の視点で書かれていることだ。表題にもなっている数字が風景に(というか形を持って)見えること、単語に色がついて見えること、そのほか彼がどのように世の中をとらえているのかが、かいま見える気がするのが楽しい。
世の中には、自分では決して発想できないことを思いつく人がいる。そういう人の発想を見たり、聞いたりするのはとても楽しいものだなあ。