セル

スティーブン・キングは大学時代はだいぶ読んだけど、最近は気が向くと買うというか、買っても3冊に1冊くらいしか最後まで読めない感じだった。けれど、セルは上下巻、一気に読めた。

セル(上) (新潮文庫)

セル(上) (新潮文庫)

携帯電話の音を聞いた人たちがみんな「ゾンビ」状態になり、携帯電話を持っていなかった主人公がそれに立ち向かう。近年のゾンビ映画の王道とも言うべきストーリーを、なぜキングが今更? という感じはすごくあったし、携帯電話に対する恐怖、みたいなものをキングが感じるのはやっぱり歳のせいかなーとかも思ったのだけれど、ストーリーがはっきりしていて、非常に読みやすく、わかりやすく、最後の余韻もいかにもキングって感じでよかった。