おいしいハンバーガーのこわい話

本屋でちょうど目線の高さの棚に並べられていて、手に取ったらつい衝動買いしてしまった本。

おいしいハンバーガーのこわい話

おいしいハンバーガーのこわい話

この本は、マクドナルドなどファーストフード業界や、清涼飲料水、畜産業などそれを取り巻く産業について、ティーンエイジャー向けに書かれた本。興味深い話、衝撃的な話が、平易な文章でたくさん書かれている。最初は、マクドナルドが作った現在のファストフード業界の歴史、マクドナルドやウェンディーズ、ドミノピザ、ケンタッキーフライドチキンがどうやって誕生してきたか、という話。続いて、ファストフード業界が、いかにして子供にファストフードを食べさせようとしているか(子供の頃食べると大人になっても食べ続けてくれるから)、とか、アラスカの歯医者のいない村に清涼飲料水(飲料水は氷を溶かして作るため、清涼飲料水より高い)が入り込み、10代の若者で永久歯をほとんど無くしてしまう人が続出な話、そして、ファストフード業界が、食肉産業をどう変えてしまったのか、といった話など。しかも、常に誰か主人公をたてた物語形式でわかりやすく解説して、親しみやすくなっている。もともとこの作者は、ファストフードが世界を食いつくすという本を書いていて、それを若者向けに改訂、追記したものだそうだ。
易しい文章だけど、中身はなかなか強烈。変にアジるでもなく、ぐんぐん読めて、すごく興味深い本でした。
フランチャイズという形式を作ったのはマックだって書いてあって、へーっと思った。