ウルトラマンはなぜ地球を守りにくるのか

ウルトラマンって宇宙人なのに何で地球を守りにきてるんだろう、という話を嫁さんとした。具体的な理由やその背景はもしかしたら設定やストーリーに存在しているのかもしれないけど、詳しく知らないので、そういえばよくわからないよね、という話をしました。赤の他人である地球人のために、命をかけて地球を守るウルトラマンはなぜそこまでするのか、という。
そのときに話したのは、「発展途上国や情勢不安定な海外にボランティアで行くのと同じ感覚なんじゃないか」という話でした。日本にも困った人はたくさんいるし、そういった人たちを助けることに力を注ぐことだってできるけど、海外に出かけている人もいる。基本的に、ボランティアというのは、誤解を恐れずに言えば自己満足というか、「他利」的行為をしている自分に満足するために行うものだとおもう。それは別に悪いことでは全然無くて、その行為のおかげで実際に助かる人がたくさんいるんだから、基本はすばらしいことだけれど、どこにモチベーションがあるのかといえば、突き詰めていけば自己満足に到達する。どういう行為に対して満足感を感じるのかは、人それぞれで、それが国内に向く人も、国外に向く人もいるということだ。ウルトラマンもそういう気持ちで地球を守っているんじゃないのかねえ、なんて話。
で、その後調べてみた。

M78星雲の「光の国」の宇宙警備隊員であるウルトラマンは、宇宙の墓場へ護送中に逃亡した宇宙怪獣ベムラーを追って地球へやってきたが、科学特捜隊のハヤタの操縦する小型ビートルに誤って衝突し、ハヤタを死亡させてしまう。責任を感じたウルトラマンは、ハヤタに命を預けて融合し地球に留まることにした。

そういうことだったのか!でもこれはきっかけだから、その後地球を守ることの動機は別のところにありそうだ。ちなみに子供相談室に同様の質問が寄せられていて、それに対する毒蝮三太夫先生の答えも見つけた。

ウルトラマンは、その宇宙という大きな家族を守ろうとしてるんだと思います。ウルトラマンとすれば、もし地球が病気になったら・・・例えば温暖化なんていう病気ね、そんなことになったらウルトラマンは一家の家長として、つまりお父さんとして、心配でしょうがないんだよ。
だからそれを治しに行こう、そうならないようにしよう、ってがんばっているんだ。でも、みんながひとりひとりウルトラマンの気持ちになって、力を合わせて地球を守っていけたら、もっと強いと思うよ。

おお、なるほど。やっぱ、こういう夢のある回答の方がいいよなー。ははは。