軌道離脱
- 作者: ジョン・J.ナンス,John J. Nance,菊地よしみ
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
舞台は若干SFだけれど、中身はヒューマンドラマ。かなりのご都合主義で、危機的状況が書かれているんだけど、はらはらどきどき感はあんまり無い。結構分厚いけど、すいすい読めてそこそこ面白いんだけど、いまひとつ感情移入ができない感じだった。
ひとつは主人公が40代のアメリカ人で、二人目の奥さんと仲がうまくいってなくて、一人目の奥さん(死別)との間の息子は自分のことを嫌ってて...みたいな感じの設定にあるかなあ。アメリカの映画や小説に出てくる主人公って、なんかこういう設定の人が多い気がするんだけど、気のせいか? みんなこの手のことで悩んでいて、共感を得やすいってことなのかな。自分的には、あまり共感できないというか、アメリカ人って大変そう、みたいな感想。最近アメリカのテレビドラマ「LOST」をみたけど、それもまあ、みんな主人公が悩みまくってて、問題抱えまくりで、大変だなあ、という感じだったところだったので、余計そう思ったのかもしれない。
映画かも予定されているそうだ。確かに映画に向いているような。この本で描かれる宇宙と地上の対比は、映像のほうがわかりやすいかもしれないし。