ティンカー

「ティンカー」読了。久々のハヤカワSF。ほかの本にいろいろ浮気しながら読み進めたので、結構時間がかかってしまった。

ティンカー (ハヤカワ文庫SF)

ティンカー (ハヤカワ文庫SF)

「エルフホーム」という不死の民族エルフが住む世界と人間の世界が平行世界で、ピッツバーグを含む一区画があるきっかけからその両方の世界を行き来してしまっている。そこに住んでホバーバイクを乗り回す18歳の天才理系少女ティンカーの冒険のお話。途中からはオニや天狗(こちらも異なる平行世界の住民)なども出てきたりして、波乱万丈。
読み始めて、作者が女性であることに気づく。僕は女性が書いた小説は相性があまりよくなくて、これまで何度か挑戦したけど楽しめなかったことがほとんどだったので、あまり読まないようにしていたし、もし買う前に気づいていたら買わなかったと思うんだけど、この作者は例外的に全然問題なかった。非常に面白い。「ティンカー」のいいところは、各章の終わりの文章が気が利いているところ。どんどん読んでいきたくなる。文章がうまいから、本当に読みやすい。
続編も今年出版されているらしいから、ぜひ邦訳が出てほしい。
Wolf Who Rules

Wolf Who Rules

これか。ブックカバーに書いてあるのは西洋のドラゴンっぽいけど、実際には東洋で言うところの龍が出てくるお話の模様。