サービスを提供し続ける難しさ

僕ははてなでは数少ない電車通勤者です。今日、山手線が止まってしまって会社に遅刻しました。線路にゆがみが発見されたためだそうです。

20日朝のラッシュ時間帯に起きた山手線外回りの運転見合わせ。3時間以上もダイヤが乱れ、職場に急ぐ会社員や大学入試の会場に向かう受験生らを直撃した。

仕方がないから別の路線を使ってきたのですが、そちらも大混乱で、スムーズに乗り継げず、結局遅刻してしまいました。山手線が通勤時間帯に止まるのは影響がでかい。

でまあ、こういうときに以前はかなり怒ってました。こちとら金払ってる乗客だぞ、何でうごかねーんだ、時間を返せ、金返せ、って。

でも最近思うというか実感していることは、動いていることが前提のサービスを動き続けるようにするって大変だよね、ということです。僕は前職はかなり限定された人たちが使うシステムを作っていたのですが、はてなに転職して広く使われるサービスにかかわるようになりました。なので、はてなに入ってこれに近い状況をはじめて体験したわけです。

インターネット上で公開しているサービスが止まったりすることも、やっぱり動いて当たり前なのですごく大変です。飲んで帰ってきたら自宅の玄関で電話がかかってきて、夜中にデータの復旧をしてたりとか、近くに住んでいる人に連絡してオフィスに向かってもらったりとか。そういうのを経験した後なので、電車のようにやっぱり「動いて当たり前」のサービスが止まったとき、中の人は大変だろうなあ、とおもって、(もちろん腹は立ちますが)同情のような感覚もわいてくるようになりました。

もちろん、中の人ががんばっているんだから怒るべきではないとか、多少は仕方がないとおもって我慢しろとか、そういうことを言うつもりはありません。日本の列車はスケジュールを守ろうとするあまりに云々、みたいなことを言うつもりもなくて、電車だってスケジュール通りに動くからいろいろうまくいくことも多いし、インターネット上のサービスだって同じで、止まるのは最悪だし、迷惑をかけていることに疑いの余地はないし、トラブルを防ぐ環境や手順やトラブルの兆しのチェックなどその他いろいろをもっときちんとしていれば、止まることを避けられた、という場合も多いと思うので、誰が悪いといえばサービスをとめたほうが悪いと思っています。

で、結局何が言いたいのかというと、お互いサービスが止まらないようにがんばりましょう(スケールやサービス停止の影響はぜんぜん違うけど)、ということです。えらそうなことを言うつもりはないですけども。

もうひとついえることは、あまりぎりぎりの時間に家を出るのはやっぱりよくない、ということです。