Googeのキャッシュは合法、とネバダの裁判所

A federal judge in Nevada has cleared Google from charges that its caching feature violated copyright laws.

自分のサイトのデータをGoogleをキャッシュすることが著作権侵害であるという訴訟をネバダ州でBlake Fieldという弁護士さんが起こして、でも地方裁判所Googleのキャッシュは合法であるという判決を下したらしい。

その理由としてはキャッシュがアクセスしてきた利用者が「キャッシュ」というリンクを押したときに始めて自動的に生成されるもので、Googleの意思ではなく利用者の意思で作成されること(Field氏はGooglebotがクロールすることについては訴えていない)、キャッシュの生成はMETAエレメントやrobots.txtで排除できるのにField氏がそれをしていなかったこと、Googleのキャッシュは「fair use」であること、Googleのキャッシュはデジタルミレニアム著作権法DMCA)の512(b)の資格があること。

個人的にはrobots.txtなどの拒否方法が用意されていたのにそれを利用していない、というのが判決の理由になっていることに興味を惹かれました。

別の記事に以下のように書かれていましたけれども、

The decision is replete with interesting findings that could have important consequences for the search engine industry, the Internet Archive, the Google Library Project lawsuit, RSS republishing, and a host of other online activities.

実際ウェブ上のデータを特定の環境に向けて変換したり、何らかの目的で保存したりといったことっていろいろなサービスを展開する上で発生すると思うのです。これはアメリカでの話しなわけで、日本の法律でどうなのか、ちょっといまひとつわかっていないのですが、法律云々、判例云々だけでなく、いろいろな人の心情が絡んでしまうので、なかなか難しいんですよね。うーむ。