hostip.infoでIPアドレスからアクセス元地域を調べる

アクセス元地域

はてなカウンターで解析できるデータのひとつに「アクセス元地域」があります。これは記録されたIPアドレスを元に、そのアクセスがどこの地域から行われたものであるかを集計したものです。たとえば「Tokyo(JAPAN)」とか「London(UNITED KINGDOM)」とかいったように、自分のページがいったいどこに住んでいる人に見られているのか、といったことがわかります。サンプルカウンターのアクセス元地域ページで解析例を見ることができます。解析結果を見ると日本が一番多いのは当然としても、フィリピンやインドネシアジンバブエやモンゴルといろいろな場所が並んでいます。国旗も一緒に表示するようになっているほか、都市名まで判明しているものは、その都市の場所のはてなマップへのリンクにもなっているので、それがいったいどこなのか、ということも調べられるようになっています。

この解析を行うためには、IPアドレスと地域情報の割り当てを行わなければならないのですが、その際にはてなカウンターではhostip.infoが公開している情報を利用しています。hostip.infoはコミュニティベースのプロジェクトで、IPアドレスごとの地域情報を収集、公開しています。コミュニティベースというのは、みんなで地域情報を集めでいる、という意味で、サイトにアクセスすれば、誰でも新しい情報を登録できるようになっています。サイトにアクセスすると、アクセスに利用したIPアドレスが、どこの場所として登録されているのかがトップページに表示されます。たとえばはてなからアクセスすれば日の丸の旗とともに「Tokyo, JAPAN」と表示されるわけです。もし間違っている場所が表示されたら「Is this wrong? Make a correction」というリンクから修正することができます。

こうした手法をとっているため、間違った情報が登録されている可能性も残念ながらあります。また、大手のプロバイダーなどではIPアドレスを日本全国で使いまわしている場合があり、その場合は「日本」という以上の地域情報を判別することは事実上不可能だったりするケースもあります。はてなカウンターのアクセス結果もそれによって影響を受けてしまうのですが、先日ボリビアからアクセスしたところ、アクセスに利用した3ヶ所ではすべてきちんと「La Paz, Bolivia」と表示されたので、それほど大きく間違ってはいないとおもいます。

IPアドレスの地域情報は有料で売られているものも多い中で、フリーで利用できるのは貴重だといえると思います。なので、もし固定IPを利用している、学校やケーブルテレビを利用してインターネットに接続しているなどIPアドレスが特定の地域に固定されている方で、hostip.infoで正しい地域情報が表示されない方は、よかったら正しい情報を登録してみてください。