回想のビュイック8(上)(下)

読了。

回想のビュイック8〈上〉 (新潮文庫)

回想のビュイック8〈上〉 (新潮文庫)

キングの本を最後まできちんと読んだのはなんだかとても久しぶりだ。大学時代はキングばっかり読んでいた時期もあったけど、最近は買ってもなかなか最後まで読み切ることができずにいた。それがここに来て読了できたのは、ひとえに通勤時間延長効果だと言えよう。

内容は、車と言うことで、やっぱりクリスティーン(isbn:4102193103)が後書きでも触れられているが、本書のビュイック・ロードマスター8は他の世界から来たらしい謎な車であり、人死にに関わりはするものの、殺戮を行うわけでもなく、常に同じ場所に鎮座している。そしてそこで起こった数々の出来事がその出来事を目撃したD分署の警官たちによって語られていくスタイルだ。ホラーと言うよりはファンタジーで、非常におとなしめな仕上がりだと思った。読後感は結構良いとおもう。帯ではグリーンマイルとの比較が書かれていたけど、グリーンマイルが発売されたのは自分がキングをあまり読まなくなってしまった後であり、読んでいないのでよくわからない。