最後の星戦(老人と宇宙 3)

「老人と宇宙」をまだ読んでいない人は幸せだ。なぜなら、このおもしろいSFを3冊連続で読めるんだから...とか気障なことを言ってしまいそうなくらい待ちに待ってた「老人と宇宙」の第3巻「最後の星戦」が出たので、早速読んだ。ちょうど風邪を引いてしまい、昨日はほとんど寝てたので、一気に読んでしまった。


最後の星戦 老人と宇宙3

最後の星戦 老人と宇宙3

おもしろかった。読後感がいい小説は、本当にすばらしいと思う。
第1作で主人公だったジョン・ペリーが再び主人公。CDFを退役し、緑色のCDFの体から普通の人間の体に戻って、ハックルベリーというコロニー(インド人が主な植民者である植民星)から話はスタートする。第2巻で出てきたゾーイは10代半ばになり、ジェーン・セーガン(ジョン・ペリーの奥さんキャシーのDNAから作られた)と3人で暮らしている。で、新しいコロニーの指導者を負かされることになって、そこに行ってみたら...という話。
正直、老人と宇宙のシリーズは、1巻からずっと、若干ご都合主義的なところもあったし、この3巻も話を詰め込みすぎて、若干書き込みが足らない部分もある気はするけど、展開もどんどん大きくなって、一気に読んでいける。最後に幸せな気分で読み終えられたら、それでいいと思う。
それから「老人と宇宙(そら)」、「最後の星戦」という邦題はなんとかならんもんかのー。原題は「The Last Colony」。最後のコロニー。これは、内容ときちんと合っている。「最後の星戦」...も、確かに内容と合っている部分もあるんだけど、なんかどうも。