床下仙人
渋谷の啓文堂でたくさん平積みされていて、えらくプッシュされていたので、思わず購入した。
- 作者: 原宏一
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2001/01/01
- メディア: 文庫
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何というか、一言で言うと、大変懐かしいにおいがした。自分のイメージとしては、高校生から大学生にかけて、近所の古本屋で三冊百円で買ってきては読んでいた日本人SF作家の短編と同じにおい、角川文庫の赤い表紙のにおいだ。筒井康隆とかね。そういう古き良きSF短編の雰囲気を持っている。
床下仙人の場合、使っている題材は比較的新しい。1999年に初めて発行されているからちょっとは古いけれども、パソコンや社内ネットワークの話も出てくる。でも、なんというか、ものすごくレトロな感じだ。
軽い話ばかりで、あっという間に読めるけど、もう少し印象に残る話があってもいいかなあ、って思った。