マナドで日本語入力

N’JOY NET

僕は海外に行くときは必ずGlobal IMEはCD-ROMに焼いて持っていくようにしています(インターネットに接続されている環境ならダウンロードも可能なのですが、途上国のインターネットカフェは10台以上で1つの電話回線をシェアしているなんてこともあったので)。Windows XPは多言語対応が標準でされているので、日本語を表示させることは標準で可能(フォントがなければダウンロードされる)なのですが、入力ができません。Global IMEは一部の対応しているソフト(Internet ExplorerやMS-Officeなど)で日本語や中国語、韓国語などの入力を可能にするものです。

2003年秋にインドネシアのスラウェシ(セレベス)島にあるマナドという町に当時住んでいた友人を訪ねたのですが、その際にも「N'JOY NET(エンジョイネット)」というインターネットカフェに行き、そこのパソコンにGlobal IMEを入れました。日本人がよく来るような場所のインターネットカフェはすでにインストールされているケースが多いのですが、マナドは何せ街中に外国人が少ない地域で、しかもそのインターネットカフェはオープンしたばっかりだったので、自分でインストールする必要があったのです。そのインターネットカフェはブラウザがすべてOperaという(セキュリティんためだそう)なかなか画期的なところで、OperaはGlobal IMEに対応していなかったので、Wordで日本語を入力してOperaに貼り付ける必要がありましたが、おかげで日本語でメールを打ったりできるようになりました。

で、そのままにして帰ってきたわけですが、先日嫁さんが当時マナドに住んでいた友人と、マナドから研修に来ている日本語の先生と食事をしたそうで、その際に聞いた話によりますと、「N'JOY NET」が「日本語で入力ができる」ということでサム・ラトランギ大学(マナドにある大学)の日本語学科の学生の寄り合い場所のようになっているそうです。2年前に自分のためにインストールしたツールがそんなことで役立っているとは...。ちょっといいことをした気分です。しかし、インストールしたのは1台のマシンだけだったんですが、「N'JOY NET」のオーナーさんがほかのマシンにもインストールしたんでしょうか。

マナドは日本語教育が盛んで、街中を歩いていたら高校で日本語を教えている先生に話しかけられたりしました。期末テストの問題を見せてもらったりしたのを覚えています。今度は日本語学科の学生さんたちにGlobal IMEのインストール方法そのものを教えてあげれば、もっと便利になりそうです。