大阪の地下鉄での突き落とし事件

 大阪市中央区の市営地下鉄千日前線日本橋駅で19日、奈良県榛原町の住職鷹本裕規さん(74)が男にホームから線路上に突き落とされて重傷を負った事件で、府警は20日夜に出頭してきた同市西区立売堀5丁目、コンピュータープログラマー清水篤哉容疑者(37)を殺人未遂容疑で逮捕した。
 捜査1課と南署の調べに対し、清水容疑者は「(鷹本さんに)『ホームの点字ブロックに荷物を置いたらあかん』と注意したのに無視されたので突き落とした」と供述。「電車が来たらひかれて死ぬかもしれないと思った」と容疑を認めているという。

この事件なんだが、テレビで言っていたところによると、このじいさんは注意されたところ「オマエには関係ない」みたいなことを言い、それでも一度は荷物をどけたけど、このプログラマさんが通り過ぎた後、また荷物を点字ブロックの上に戻したらしい。で、それに気づいたプログラマさんが戻ってもう一度注意したところ、無視したそうな。

まあ、正直死ぬかもしれんとわかっていて突き落としちゃった時点でこのプログラマさんが圧倒的に悪いとは思うが、このじいさんの行動もかなり問題あると思う。点字ブロックの上に荷物で、しかも「オマエには関係ない」だしなあ。住職なのに。仏も草葉の陰で泣いてるよ! 突き落としたりしなければ、このプログラマさんの行動はむしろ立派だったといえよう。突き落としちゃいけないけど。しかも逃げちゃったしね。

でも、ニュースではコメンテーターとかもその辺には言及無し。やっぱり大けがした人は非難しづらいのか。しかしこのプログラマさんに関しては「自分の意見が聞き入られないとすぐにカッとする人が増えている」とかさんざん言われている。たしかに突き落とすほどカッとするのはかなり問題だし、罰は受けても仕方がないとは思うけど、そこをいうなら、この住職さんの行動も同時に指摘しないとちょっと不公平な気がした。もちろん怪我をしたのがかわいそうだが、自業自得的な部分が全くないわけではないのに。