オリジナルの放送も残って欲しい

米国版のようなアルファベットや数字を教える内容は消え、英語の口語表現などを紹介する。メーンの物語では、子供を巡る事件が増えてきた日本の社会情勢などを踏まえ、パペットたちの会話を通して友人とのつきあい方などを描く。

ということで,いよいよ始まる模様.しかしNHK時代のセサミストリートは,副音声で英語での放送をやっていて,ヒアリングの訓練にちょうどよかったので,非常に残念だ.まあ,メインターゲットは自分のような見方をする大人ではなく,純粋に子供番組として楽しむ子供なのだろうから,仕方がないのかもしれないけども.「アルファベットや数字を教える内容」は無くなる,ということだから,カウントも登場しなくなるんだろうな.一番好きなキャラクターなんだけれども.あのrをむちゃくちゃ巻くスラブ訛り(本当のスラブ訛りなのか判別つかないから,スラブ訛り風,かもしれない)を聴くのが結構好きだったのに.どうにか,英語での放送を見る方法はないんだろうか.

ところでセサミストリートといえば,「みんなそれぞれ違うけど,それを認め合って仲良く」という思想が色濃く出ているところが好きだ.アメリカは人種の坩堝で,価値観が全く違う人たちが一緒に生活しなければならないから,そういう教育をしておかないと大変なのかもしれないけど,日本における「人間なんだから話せばわかる」的な価値観の圧倒的違いを無視した考え方も,そろそろ成立しなくなってきていると思うし,ああいうことをきっちり前面に押し出すのはすごくいいと思っている.アーニーとバートが歌う「僕はペーパークリップが好き」「僕はラバーだっキーが好き」「僕は君の好きなものは好きになれない,けれど僕は君のことが好き」という掛け合いの歌があって,結構何回もテレビで見てるけれど,あの歌は本当にいいと思う.価値観の違いを認められることって,難しいし自分もなかなかできないけど,すごく大事だと思う.