ガイドブックの地図について

サバイバル時代の海外旅行術という例のハイパーメディアクリエータの人が書いた本を読んだ。とてもおもしろい。海外に行くのが好きな人なら読んで損はないと思う。
この本では、日本のガイドブックがダメだよなーってはなしが繰り返し登場するけれど、それを読みながら、最近上海で感じたことを思い出した。日本で売ってるガイドブック(会社名とかわからないけど白地に赤のやつ)なんだけど、地図が全部日本語の漢字表記になっている。これがまた非常に使えない。たとえば上海のオフィスは「安远路」という通りにある(上海は通りの名前で場所を伝えるのが一般的...だと思う)。けど、その地図には「安遠路」と書いてあるわけですよ。「遠」は確かに「远」だけど、そう書いて誰が得するのか。これを持って中国人に中国語のできない日本人が場所を伝えるのはほぼ不可能だ。「あんえんろ」って言っても通じないし、地図を指しても中国人は読めない。
だけど通りと番地を言えば、タクシーとかはだいたいそこに向かってくれるので迷っても「ānyuǎnlù XXX(数字)」とか言ったり紙に書いたりすれば何とかなったりする。でも、たまに「安远路つっても広いだろ、安远路のどこだよ」と言うようなことをいわれている風な時は地図を使いたい。でもこの地図は使えない。
ホテルでもらう中国語の地図の方がずっと使えるよ。というようなことはサバイバル時代の海外旅行術にも書いてあってほんとそうだと思う。
そういえば昔、カンクンでも、町外れのスーパーから帰るときに迷って、地球の歩き方の地図を地元の人(元船乗り)に見せたら、「この地図はひでえなあ。地図買えよ」と言ってたっけ。
あと関係ないけど、この前中国に行くとき、空港でやたらカメラマンがいるから誰が来るのかと思って同僚と二人で野次馬根性丸出しで見てたら、件のハイパーメディアクリエータが満面の笑顔で奥様とやってきた。この人の「70円で飛行機に乗る方法」も旅行好きはおもしろいと思う。